腰痛の症状

60代女性。当日、朝起きた時に左腰に強い痛みがあり、腰を「くの字」に曲げて来院。

足にしびれは無いが、腰の痛みだけでなく左のお尻にも痛みがある。

車の乗り降り、座った姿勢から立ち上がる時が痛い。上体を左右にねじる動作、左横に倒す動作も痛い。

上体を前にかがめるのは問題ないが、腰を伸ばして立つ事はできない。歩く時も腰を曲げて恐る恐る歩く。

前日の夜までは、特に痛みも違和感も感じなかったと言う。

腰痛の原因を調べる

5つある腰の骨(腰椎:ようつい)の一番下、第5腰椎が右側にズレている。

左のお尻の筋肉が少し押さえるだけで痛がるほどに硬くなっている。

左のふとももの内側の筋肉が、右と比べて硬い。左の股関節(こかんせつ)も、右と比べて外に開きにくい。

現在まで左の股関節に痛みは無い。

が、左のお尻は立ちっぱなしの仕事なので、疲れてくると叩きたくなるくらいにダルくなってくると言う。

聞けば、子供のころに左足だけがひどい内股(うちまた)で、ご両親に治すように言われ、足の先を真っすぐに向けて歩くようにしたと言う。その影響か、寝る時は仰向け(上向き)で、左のお尻の横あたりにクッションを入れて、お尻を支えながら左の足を内股にして寝ると楽とのこと。

これらのことを参考に、長年、左足の内股を無理に真っすぐにして歩く事と、寝る時の姿勢のクセ、立ちっぱなしの労働条件などが原因で、慢性的な筋肉の過緊張(硬くなりすぎること)が原因で腰椎(ようつい)のズレも起こして、それがピークに達した時に、急な腰の痛みになったと考えた。

腰痛治療&セルフケアのアドバイス

  • 腰椎5番の矯正(きょうせい)

腰をねじると痛みがあるので、カイロプラクティック専用のベッドを使って、腰椎(ようつい)を矯正。

カイロプラクティック専用ベッドを使用した施術

※この動画はカイロプラクティック専用ベッドを使用した骨盤の矯正ですが使用するベッドは同じです。

第5腰椎(ようつい)矯正(きょうせい)後、座った姿勢から立ち上がる時の痛みが、最初の痛みより半分以下になったと言う。腰も伸ばせるようになり、ねじる動作の痛みもほぼ無くなったと言う。

  • 左のお尻の硬い所に鍼(はり)治療

左のお尻が硬くなっていて、軽く押さえただけで痛みを訴える。お尻の筋肉はとても厚みがあり、深いところの筋肉をゆるめるには鍼(はり)が効果が高いので、圧痛点(押さえて痛いところ)を中心に鍼(はり)治療をした。鍼は刺す瞬間は、ほとんど痛みは無いが、硬くなっている筋肉に届くと、重たいような、ダルいような「響き」が感じられることがある。

  • 左の太ももの内側をマッサージ&ストレッチ

太ももの内側をマッサージして、ストレッチでしっかりと硬くなっている筋肉を伸ばし、股関節の動きを柔らかくする。

  • セルフケアのアドバイス

普段からできるセルフケアとして、左足の太ももの内側のストレッチの方法をお伝えする。当日と翌日ぐらいまでお風呂はシャワーのみとして、入浴後、左の腰を保冷剤で10分~15分ぐらい冷やす事、夜寝る時は膝の下にクッションなどを入れて、膝を軽く曲げて寝る事をすすめる。

治療後

治療後は、腰もしっかりと伸ばせるようになり、座った姿勢からの立ち上がり動作も痛みは無くなったと言う。最初の痛みを10段階の10としたら、治療後は1ぐらいになった。ただ、その1も鍼(はり)治療の時の「響き」のような感覚が残っている感じであるとのこと。

その「響き」は1日~2日程続くかもしれないが、無くなっていくことを伝えて治療を終わる。

3日後に再来院。痛みは完全に無くなっていた。鍼(はり)の「響き」のような感覚も翌日には、ほぼ無くなっていたと言う。

腰痛は姿勢・労働条件・生活様式など色々な事が原因で起こる。

腰痛の治療にカイロプラクティックや鍼(はり)は治療効果がとても高く、早く腰痛を改善することが期待できる。

腰痛にお悩みの場合は、岡山市の治療院CAM(キャム)へ、ぜひご来院ください!

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