腰痛の症状

40代男性。前日、草刈りや庭木の剪定(せんてい)作業をした。

来院当日の朝、起き上がるのが困難なほどの腰全体の痛み。上体を前屈みにすることが困難。靴下を履くときに座って履くこともできないほど腰が痛い。ヘルニアにでもなったのだろうかと心配している状態。

腰痛の原因を調べる

足・お尻などにシビレ、痛みは無し。そのため、現時点ではヘルニアの可能性は無いと判断する。

筋肉を触って痛みの場所を調べると、右の腰の筋肉が激しく緊張していて、触るととても痛いと言う。左はそれほどでもない。

腰椎・骨盤のズレをチェックする。

第5腰椎が大きく左にズレている。そのうえ、第5腰椎の下で背骨の土台になり骨盤の一部の仙骨(せんこつ)も右下に大きくズレていた。

庭木の剪定作業のとき、脚立(キャタツ)のてっぺんに腰掛けて、上体を右に傾けながら、前にかがんだような姿勢で長時間作業していたと言う。その姿勢が腰骨(腰椎:ようつい)、仙骨(せんこつ)のズレを招いて、その周囲の筋肉を過度に緊張させたことが原因と思われる。

腰痛治療&セルフケアアドバイス

  • 仙骨(せんこつ)の右下へのズレの矯正

痛みが強いためにカイロプラクティック専用ベッドで矯正

カイロプラクティック専用ベッドでの仙骨(せんこつ)の矯正

  • 第5腰椎(ようつい)の矯正

仙骨に続いてカイロプラクティック専用ベッドで第5腰椎を矯正する。

仙骨・第5腰椎を矯正した後、痛みの確認。

立った姿勢で前屈みに上体を曲げてもらうと、最初よりは少し曲がるが、まだ途中で痛みがありそれ以上は無理だという。客観的に見ても可動域(かどういき:動かせる範囲)はあまり広がっていない。

次に、座った状態で靴下を履く動作をしてもらう。右足は履ける動作はできたが、左足を持ち上げようとすると右の腰が激しく痛み、靴下を履く動作は全くできない。

  • 腰の筋肉にアイシング(氷で冷やす)

右の腰の筋肉を触ってみても、それほど熱感(熱い感じ)は無いが、痛みがひどいので筋肉が炎症反応を起こしていると判断して、氷でアイシングをする。時間は20分ほど。

  • 腰の筋肉に鍼(はり)治療

アイシングをしながら、腰の筋肉の過度に緊張している部分に鍼(はり)治療をする。

特に緊張して硬くなっている場所に鍼治療をしたときは「ズーン」と重たく響く感じがあると言うが、「痛い」感じでは無いとの事。

  • セルフケアのアドバイス

筋肉などに炎症がある場合は、必ず冷やすことが大事で、それも何回かに分けて冷やすように伝える。

そして、当日と翌日はお風呂で温めることは避けるように、寝る姿勢は横向きで腰を丸めるか、仰向け(上向き)で膝を曲げて寝るように伝える。

治療後

立った姿勢で前かがみに腰を曲げてもらう。可動域(動かせる範囲)はかなり広がった。まだ、完全に曲げると痛みがあると言うが、最初の痛みを10段階の10とすると、今現在の痛みは2ぐらいになったとのこと。

座った姿勢で靴下を履くような動作をしてもらうと、できなかった左足もできるようになったと言う。

もし、また痛みがきつくなるようなら早めに来院する事をすすめるも、早く治したいので明日も来るとのこと。

 

翌日、再度来院。

昨晩は、疲れていたので早く寝た、当日起床時には腰の痛みもほとんどなく起きれた。

が、午後から、椅子に座って仕事をしていると、また右の腰が痛くなってきたと言う。

昨日、アイシングはあまりしないまま寝たので、炎症反応が完全に治まってないのであろうと思われる。

腰椎・仙骨のズレは今回はそれほどでもない。

昨日に引き続き、腰の筋肉にアイシングをしながら、鍼治療をする。

治療後は、痛みも取れて腰の曲げ伸ばしもスムーズに出来るようになる。また、座った状態で靴下を履く動作も問題無い。

今回のケースでは、治療後のセルフケアとして適度なアイシングが必要であることの良い例となった。

腰痛は姿勢・労働条件・生活様式など色々な事が原因で起こる。

腰痛の治療にカイロプラクティックは治療効果がとても高く、早く腰痛を改善することが期待できる。

腰痛にお悩みの場合は、岡山市の治療院CAM(キャム)へ、ぜひご来院ください!

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